会社の歴史とともに走ってきたJAGUAR XJSを人にゆずることになりました。
フープは昨年で20周年を迎えました。
会社を設立して軌道に乗り始めた数年後に今から思えば若気の至りでこの車をかなり無謀とも思われる形で購入しました。
最初はマセラッティが欲しくて車屋さんに行くと、まだその当時のマセラッティは故障がちで販売員の方も故障覚悟で乗ってくださいなんて言われたのであきらめての帰り道、JAGUARのお店のショーウインドウにこの赤いJAGUARが展示されていたのを見ちゃったのです。
出会いってこういうものなんですね。
当時はまだまだJAGUARに不似合いな年齢でしたがつっぱって乗っていました。
最初の頃はいろいろトラブルがありました。
雨の中、窓がしまらなくなったり、エンジンが走行中に止まったり、ほとんどは電気系統からくるトラブルですが、それも最初だけで3年目くらいからとても快調で素晴らしい車でした。
V12というJAGUARでは今はなき素晴らしいエンジンをのせて走るラグジュアリーカーです。
この乗り心地は言葉ではうまく説明できず乗ってみないとこの良さはわからない快感です。
雨の日も、風の日も、楽しいときも、悲しいときも、怒りの時も、幸福の時も、この車の中で過ごしました。
この車は91年式で今年で16年車です。
走行距離は9万キロでまだまだこれからも十分に走れる車です。
見かけはスポーツタイプなのに乗ってみるととてもラグジュアリー。
だけど少しアクセルを踏み込むと一変してJAGUARになる、というところが大好きです。
車にこんなに愛着を持ったのはこの車が初めてです。
とても悲しい別れですが、やっとこの車を今後も可愛がって乗り続けてくれるオーナーを見つけました。
2代目オーナー様これからもJAGUARをよろしく!
